柔術の試合(大会)に出てみましょう!(柔術試合マニュアル)


緊急事態宣言も解除され、またスポーツの秋という事で、今まで延期や中止になっていた柔術の大会がぽつぽつ行われるようになりました。
そこで、柔術の試合(大会)や参加するための準備や注意すべき点などを書きますので、初めて試合に出る方や試合に出てみたいけど何となく手が出ないと思われている方の参考になればと思います。

私の初試合

私が初めて試合に出たのは、柔術を始めて2か月後でした。
関西でレグナムJAMというメジャーな柔術の大会があり、ジムの掲示板に大会予定が書いていたので、インストラクターの先生に「こんな試合っていつぐらいになれば出られるんですか?」と聞くと、「良ければ今回の大会に出てみたら?白帯の場合、初級と中級と分かれるし、ワンマッチ2試合は絶対できるので初心者でもやりやすいよ」という事でしたので、ほとんど何も分からない状態でしたが、勢いだけで出場することにしました。
場所は、京都の武徳殿という、剣道の天覧試合も行われていた非常に由緒正しい武道館で開催されました。
結果は、1敗1引き分けという結果でした。
(確か白帯初級はレフリー判定はなく、ポイント差がない場合引き分けになっていたと思います。)
私の戦績はこちらをご参照ください。

試合は安全なの?(タップは早めに!)

これはかなり気になる点だと思いますが、格闘技というコンタクトスポーツなのでケガのリスクはありますが、比較的安全性は高いと思います。
注意点として、技を極められた場合には意地を貼らずに早めにタップするのがケガを避けるのに最も大事なポイントになります。
特に始めて間もない場合、負けたくない一心でタップが遅れる場合がありますので、注意しましょう。
以前所属していたジムの先生が言っていた「早めに負けを認めてタップして、その悔しさを胸に練習に励むのが上達する近道。タップせずにケガをしてしまってしばらく練習から遠ざかってしまうと長い目で見た場合遠回りすることになってしまう」というが非常に名言だと思います。
大会には救護の方もいらっしゃいますが、ケガをしないのがベストなのは言うまでもないと思います。
ちなみに、私は試合に出ても大きなケガはしたことがありません。

試合の準備

 

  1. インストラクターの許可を得る
    当然かと思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、申込をする前にインストラクターの先生の許可を取りましょう。
    試合に出ても大丈夫なレベルか確認することももちろんですが、セコンドをしてもらう方のスケジュール調整も必要ですので、
    インストラクターの先生への事前の連絡は必須です。
    そして、自分の試合が終わった後には、セコンドをしてもらった人にお礼を言いましょう。
    貴重な休日を使ってセコンドについてアドバイスをしていただてます!
  2. 階級・カテゴリーの確認
    1. 階級
      階級は、どの体重で出場するかです。
      大会は基本的に、体重別と無差別の2つがありますが、無差別のみ出場される方は少ないと思いますので、自分がどの体重に属するか確認します。
      慣れてくれば、普段の体重から減量できる分を計算して階級を決定することもできますが、始めのうちは減量のノウハウも少ないと思いますので、インストラクターの先生に相談するのが良いと思います。
      計量は、道着を着た状態で行いますので、道着分の重さも考慮して階級を決める必要があります。
      そして、多くの大会では計量は試合の直前に行いますので、よくボクシングの試合などで身体の水分を抜いて限界まで減量しておき当日回復するという方法は現実的ではないので注意が必要です。
    2. カテゴリー
      柔術の大会は年齢別にアダルト、マスター1~に分かれています。
      自分の年齢より若いカテゴリーに出場することはできますが、逆はできません。
  3. 申込
    ほとんどの大会はインターネット経由になっています。
    そして、申込開始直後の方が安く、大会直前になればなるほど高くなるという体系になっていますので、
    試合に出てみたいと思ったら早めに申込した方がお得です。
  4. 道着の確認
    試合で着用する道着について規定がある大会もあります。
    代表的にはJBJJFの道着の規定があります。
    https://www.jbjjf.com/rules/ibjjfrule/
    試合当日に慌てて他の人に道着を借りなくても済むように、ジムにチェッカーがあれば使って調べておきましょう。
    特に詳細な規則のない大会もあるかと思いますが、それでも道着にほつれがあって、相手の手が引っかかってケガをさせてしまうというリスクもありますので、
    最低限ほつれがないかどうかのチェックはしておきましょう。1.~4.の準備が終われば後は出場するだけです!

試合に出るメリット

  1. 入賞すればメダル、優勝すれば副賞がもらえることも
    サムネイルの写真は、私が出た大会でもらったメダルです。
    大人になってからスポーツでメダルをもらうことなんてなかなかないので非常に貴重な経験になると思います。
    JBJJFの大会では、優勝すればこんな感じでプロテイン&サプリメントをもらうこともありました。
    (いつまで続くかはわかりません)
  2. 課題が明確になる
    もし負けてしまった場合でも、何が原因で負けてしまったのか明確になりますので、
    今後より強くなるための課題として練習に取り組むことができます。
  3. 友達が増える
    試合の練習相手の人とは別の大会や出稽古でその後何度も会って親しくなることも多いですし、
    また、大会の日はほぼ一日中会場にいますので普段の練習ではなかなかゆっくり話すことのできない
    同じジムの人とも色々ゆっくり話すこともできます。
    個人的には大会に出るメリットとしてこれが一番大きいような気がします。そういえば、10年ほど前にニュースで引きこもりの少年が柔術を通じて社会復帰する番組をやっていた気がします。
    (その後誰に聞いてもそんな番組見た記憶がないという話だったので、気のせいかもしれませんが・・・)

試合を探す

メジャーな主催団体はこの4つぐらいになります。
大会の告知はSNSなどでされることも多いので、Facebookやtwitterをフォローすれば情報も集まりやすいかと思います。

https://legnumjam.obijime.net/index.html
https://www.jbjjf.com/upcoming-events/calendar2016/
https://www.asjjf.org/
https://sjjjf.org/

 


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